黒澤明監督の「七人の侍」をテレビで見ました。日本の名作を、ドイツのテレビで初めて見るなんて、ちょっと複雑な気持ち。。。
それはともかく、おもしろかったです。長い映画ですがカットなしでした。嬉しいことに日本語のままで、ドイツ語の字幕付きでした。こちらでは吹き替えのことが多いのですが(映画館でも)、こういう古い映画は原語で放映することが結構ありますね。
黒澤明監督は、もちろんドイツでも有名です。黒澤監督って、現役の時も日本でよりも、海外での方が評価が高かった気がします。
この時代の映画って、セリフがちょっとわかりにくいことが多いです。しゃべり方と、音声録音の技術によるものだと思います。特にこの映画の三船敏郎のセリフは、荒くれ者なこともあって時々わかりませんでした。
黒澤監督が、激しい雨を撮るために(何しろ白黒映画)、水に墨汁を混ぜたというのは聞いたことがありますが、この映画だったんですね。
それにしても、知っている俳優さんも、そうでない俳優さんもいましたが、ほとんどが鬼籍に入ってしまっているのが、何ともさみしいです。この映画自体が1954年制作ですもんね、仕方ないけど。
侍をまとめる浪人・島田勘兵衛役の志村喬がすごく良かったです。
それと寡黙な剣客・久蔵役の宮口精二もカッコ良かったなあ。
村の長老が、ヨーダみたいでした。 で、グーグル先生に聞いてみたところ、ヨーダは黒澤監督の「姿三四郎」のさいづち和尚がモデルだったって。。。そもそもスター・ウォーズは「姿三四郎」のオマージュだった???そんな説があったのか。。。あ、話がずれました。
白黒映画なのが惜しいなあ、と思ったのですが、白黒で良かった、とも思ってしまいました。カラーで、血しぶきが飛び散ったりするとね。。。それはそれで、あまりにリアルだったり、変にグロテスクになったりしますよね。
黒澤監督の映画が、海外の映画監督に影響を与えた、というのもわかるなあ。
この映画をリメイクしたというマカロニ・ウェスタン、「荒野の七人」を見てみたくなりました。