半分青いが最終回を迎えてロスがこわい・・・
ついに「半分、青い。」が終わってしまいました。
突っ込みどころはいろいろあって、実際に突っ込んでいる人もたくさんいるみたいですが、私自身はとても楽しみに見ていました。
アンチの人も結局は見ていたわけで、話題になったということは、みんな楽しんでいたのではないかと・・・
半分、青い。は胸キュンキュン
主人公の鈴愛が生まれた時からアラフォーまでを描いたこの「半分、青い。」、やっぱり脚本の北川悦吏子さんはラブストーリーの名手だなと思います。
子供時代の鈴愛と律に、(子供だっていうのに)胸キュンキュン。そして最終回まで、胸キュンキュンなのでした。
アラフォーなのに、という批判の声もあるようですが、アラフォーがこういう形の愛情表現をしないと決めつける方がおかしいのかなと思います。
愛情にはいろいろな形、カップルの数だけ違った形があるのではと思います。
アラフォーになったって、抱きしめて軽くキスして胸がキュンキュンする愛情があったって良いですよね。
実は最後まで、鈴愛と律がどうなるかかなり心配していました。だって、この話、すごい勢いで思いもしないことが起きるからです。「こう来たか」みたいな。
「鈴愛を幸せに出来ますように」
最終回の律のこの愛の言葉、これに胸キュンできない人がかわいそうな気すらします。
「半分、青い。」にちりばめられた名言たち
「半分、青い。」は、とにかく世の中そんなに甘くないんだよ、という場面がたくさん出てきます。
マンガ家を目指してうまく行っていたのに、結局ペンを折ることになるなんて、そんな大きな人生の挫折を味わわせてしまう朝ドラなんて、やはり異色なのかなと思います。
人生は山あり谷あり、良いことばかりが続くわけもないし、でも悪いことばかりがあるわけでもない。
最終回で鈴愛の母親の晴さんが言った、「病気になったのも、悪いことばっかりでなかった」というのはそれを象徴していますね。
努力したって報われるとは限らない、それが現実ですからね。ハイ、良くわかっていますとも。
朝ドラくらいは、努力すれば報われる、けなげに生きて成功する主人公、というのを求める人も多いのかもしれません。
でも個人的には、そういうお話しだったら、たぶん胸に響かないのだと思います。TVの中のお話しだな、と。だからそれで励まされることもない。
本作のように厳しい「現実」を突きつけられて、それだからこそ嬉しいことがあった時の喜びも大きいわけです。
「半分、青い。」には、本当に泣かされました。心を揺さぶられるセリフが、とにかく多かったです。
たぶん心に響くセリフって、人によって違うんだろうなと思うんですね。
こういうお話しは、自分の人生と照らし合わせてしまうので、誰かが涙したセリフに私が泣いたとは限らないし、私が泣いてしまったセリフを他の人は何も感じない、というのもたくさんあったのではないかと思います。
みんながそれぞれの人生を、それぞれの思いで生きているんですよね。
個人的に私の涙腺は、楡野家の団欒風景がとてもまぶしく、みんなで食事をする場面や、仙吉じいちゃんが暖かい目で鈴愛と話す場面などに弱かったです。
印象的な登場人物の多かった「半分、青い。」ですが、中でも強烈だったのは秋風羽織先生でしょう。「秋風羽織の教え 人生は半分、青い。」という本まで出ちゃいましたね。
「半分、青い。」の名言と言えば、秋風羽織先生を思い浮かべる人も多いかもしれません。
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半分青いでの俳優陣
NHKはさすがにすごいですね。これだけの名優を集めちゃうんだから。
それぞれがとても個性的で、役にぴったりはまっていました。
北川悦吏子さんはずいぶん当て書きをしたということで、俳優さんあっての役ということもあったかもしれません。
もうほんと、みんなみんな、好き!
私はあまりテレビを観る方ではなく、実は佐藤健という俳優さんを今回初めて見ることになりました。
この萩尾律という人は、自分の気持ちを表現するのが得意ではなく、頭も良いのに自分に自信がない、自分の存在価値がわからないという難しい役でした。
あまり感情を表情に出さない演技なのに、細かな心の動きが良くわかるという、佐藤健ってハンサムなだけじゃなくてすごい俳優さんなんだなあ、と感心しました。
ふっと表情を緩ませて笑うところが、すごくツボでした。最終回の鈴愛を抱きしめて「鈴愛を幸せに出来ますように」と言った後の表情とかね、もうキュンキュン来ました。
「半分、青い。」のちょっと苦手だった「人生・怒涛編」
どのキャラクターも大抵好きなのですが、実は私は鈴愛が結婚していた間のお話しは好きではないのです。
漫画家としてのペンを折った後、100均で働いて涼次に出会って結婚し別れるまで、ですね。この間の登場人物も、どうも苦手なんですよ。
鈴愛が涼次と別れる時、今でも好きで好きで仕方ない、と言うのですが、これも何となく違和感がありました。それは律のことが好きな筈とかいうのではなく、あの結婚は弾みでしょう、という気しかしないからです。
3オバが意地悪おばさんじゃなくてホッとしましたが、どうもね。
ふくろう町の人達、楡野家の人達、オフィスティンカーベルの人達が好きすぎて、比較しちゃうからかもしれません。
「半分、青い。」に元気づけられた日々
元気づけられたというのだろうか、勇気づけられたというのだろうか。
なかなか思い通りに行かない現実に対して、人生ってそういうもの、焦っても仕方のないこともあるし、悪いこともあれば良いことだってきっとある、と前向きになるのを手伝ってくれたような気がします。
私には律はいないけど、マグマ大使の笛はないけど、でもきっと大丈夫。頑張ればきっと大丈夫、という気持ちにさせてもらえたかな。
人生はいつも晴れているわけじゃない。青空の時もあれば、雨の時もある。
そう、半分しか青くない。
でも雨の日だって、雨の音を楽しむことができるんです。
楽しい半年間でした.
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