日本では「マカロニ・ウェスタン」と呼ばれているイタリア製西部劇は、こちらでは「スパゲティ・ウェスタン」と呼ばれています。

どうしてドイツでは「マカロニ」じゃなくて「スパゲティ」なんだろう?と思って調べてみたら、「マカロニ・ウェスタン」と呼んでいるのは日本だけなんだそうです。知らなかった~。

Wikipediaによると、映画評論家の淀川長治が「スパゲッティでは細くて貧弱そうだ」ということで「マカロニ」と呼び変えた、そうです。そうなんだ~。

ところで、「マカロニ」というのも、国(地域)によって定義がまちまちのようですね。私はマカロニというと、穴のあいた短い棒状のちょっと丸まったパスタを指すと思っていましたが、日本では貝殻状のものも含む総称とWikiには書いてあります。

ドイツでもあまり形にはこだわりなく、スパゲティのように長いものは「マカロニ」とは言わないけれど、短いものはマカロニと呼ぶことが多いようです。

ところで「マカロニ」というのはイタリア語じゃないんですね。イタリア語では、マッケローニ(Maccheroni)というんだそうで、これがなまってマカロニになったんですね。で、このなまった名前の方が、世界に広まったと。ドイツでもマカロニと呼びますが、英語では「Macaroni」と書きますが、ドイツ語では「Makkaroni」と書きます。

で、おもしろいのは、マカロニは中国からマルコ・ポーロがイタリアに伝えた、というのがどうもウソであるらしいことです。マルコ・ポーロが中国を含む旅から帰国する前に、すでに文献に「マカロニ」という言葉が表れているということ。麺類は中国が起源、というのはどうも違うみたいですね。もちろん中国の麺類の歴史は長いでしょうけれど。

マカロニ・ウェスタンを調べていて、こんなところまで行っちゃいましたよ。